マガジン

第10号 NO LIFTING POLICY(抱えない介助)

今回は、久しぶりにホームヘルスケア課より掲載です。
4月中旬、弊社の『デイサービスここわら』から
機能訓練指導員の理学療法士 相川氏に講師を依頼して勉強会を開催しました。
職員は検温や体調確認を済ませ、それぞれがアルコール消毒液を携帯した状態で参加しました。

もちろん、3密とならないよう以下の対策は実施しています。

密集:長時間とならないよう座学の時間は20分以内
密閉:実技は開放した空間(シャッターを開けた倉庫)で行う
密接:お互いに極力離れて実施する

弊社は法人内に様々な事業部門があり、
福祉用具の貸与事業所も含めると『22事業所』になります!!
福祉用具の事業所で法人内の協力体制が取れることに感謝。。。

座学の様子
実技講習の様子

私たちがお客様のご自宅に伺う際、初めての介護をされる方や老々介護、
在宅で独居されている方など、とてもご苦労されている様子を目の当たりにします。
その中で、
お客様のご自宅環境の確認やアセスメントを行い、
疾患や既往歴などから傾向を想定し、
福祉用具や環境改善のご提案をさせて頂きます。

私たちは、ひとつひとつの提案をとても大事にしております。
だからこそ、研鑽する場面が必要と考えております。

今回の勉強会では、
介護技術のスキルアップを図る為に、実際の介助技術の体験、ご本人様やご家族様が抱える悩み、介護職の方が抱える悩み、私たちが関わる事で出来る事、目指すべきところを共有しました。
実際に体験してみることで、どのように説明すると伝わりやすいのか、
私たちのご提案でご本人様は安全になるのか、
ご家族様は安心できるのか、
大事な事を再確認することができました。

実技では、タイトルにもある「抱えない」介護を実践しました。
在宅で福祉用具を使用されるご家族様の負担が少しでも軽減できればとの思いで、普段は介護を行わない営業担当の職員も参加し、学びお伝えできるようにしています。

立位介助の様子
立ち上がりを介助する「立位介助」を実践。より立ち上がりやすくなるように、電動ベッドの高さの調整も行います。

ベッドから車椅子へ移乗する際の介助方法も学びました。
ご本人の自立できる力を上手く利用して乗り移る方法です。車椅子のひじ掛けが外れることにより、スライドするようにスムーズに移動することができ、お互いに最小限の力で移乗することができます。

移乗介助の様子

以下の写真では、ベッドに座っている方を横に寝かせる介助を実践しています。
ベッドに腰をかけてもらう位置によって、横になった際に体をずらしてさらに調整する必要がでてくることがあります。特に電動ベッドは背上げ、膝上げができますが、位置がずれていると横になられている方にも負担がかかります。
今回はベッドの機能を活用して、もっと快適に過ごせることを知って頂くために必要な知識を学びました。

福祉用具を活用して介助をしている職員

これからも、お客様へ「安全・安心・幸せ」をお届けする為に少しでもお役に立てるよう、自分磨きを頑張ります。